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長時間を職場で過ごし、座り仕事や負担のかかる姿勢で仕事をしている人は多いのではないでしょうか?そうした環境での仕事は、筋骨格痛などの様々な症状を引き起こし、みなさんの健康に悪影響を及ぼしている恐れがあります。
この記事では、職場での筋骨格痛や筋骨格系の不快感を予防・改善するためのストレッチの効果を検証した興味深い論文を、エダンズの誇る健康・医学のエキスパート、ピーター・ミロヴァノヴィックが紹介する様子をお届けします。
(ピーターによる解説は動画やポッドキャストでもご視聴いただけますので、合わせてご利用ください!)
筋骨格痛や不快感が生じる原因は?
筋骨格痛や筋骨格系の不快感は、ある日突然やってくることがあります。実はその原因は、日常の労働環境や体勢に関連するものが非常に多いと考えられます。実際にこの研究では、職場で働いている人のうち、約50%が筋骨格痛や不快感を持っており、その内さらに約20%はその痛みや不快感が仕事の能力に影響していると考えていることが報告されています。
研究の方法論
この研究では、職場における筋骨格痛や負担を軽減させるための介入として、昼休みの全身のストレッチエクササイズに着目しています。参加者はランダムに2つのグループに分けられ、週に3回、6週間にわたり、片方のグループは昼休みに30分間の全身ストレッチエクササイズを行い、もう片方のグループには職場の安全に焦点を当てた教育プログラムを施しました。
職場でのストレッチは筋骨格痛を改善する!
研究の結果、ストレッチを行ったグループの筋骨格痛や身体的負担は、他方のグループよりも顕著に減少したことが示されました。この結果は、ストレッチが筋骨格系に生じる問題の予防・改善に効果的であり、労働者の生活の質や仕事効率の向上につながることを示唆しています。
この研究の良い点・限界点・今後の研究への影響は?
ピーターは、従来の類似の研究が産業労働者を対象とした研究とは異なり、この研究が病院のスタッフを対象としている点を評価しています。一方で、この研究の被験者の多くが35歳から40歳の間の年齢であったことを指摘し、「ストレッチプログラムがその他の年代のスタッフにも有効かどうかも興味深いですよね。」と、外的妥当性を今後の研究で取り組むべき課題として提示しました。
今回紹介した研究をもとに、今後の研究によって筋骨格痛とストレッチの関係性について解明が進むと良いですね!
いかがでしたか?
今回は筋骨格痛や不快感に対するストレッチの予防効果を検証した論文を、エダンズのエキスパート、ピーター・ミロヴァノヴィックが解説しました。今後も興味深い研究について発信を続けていきますので、お楽しみに! ⬛
新たな治療法や病気解明への道を切り拓く研究者・著者の皆さまの研究を、全力でサポートします
エダンズは、皆様が取り組む研究分野における研究のギャップを見つけだし、論文の校正や、最適なジャーナル選択、そして研究の影響力を最大限に高めるまで、研究の全サイクルで一貫したサポートを提供します。多忙を極める研究者の皆様が直面するあらゆる問題に対して、エダンズの専門家チームが徹底した支援を行います。詳細は、 研究者向けサービスと英文校正をご覧いただき、ご不明な点等ございましたらこちらまで、お気軽にお問い合わせください。