新規のエキサイティングな研究が重要な理由
私達は皆、何らかの形で「毎日研究や調査」を行っています。それは、データの収集や分析をしたり、試験に参加したりするような正式な研究かもしれません。もしくは、日々の臨床の場で患者を助けたり、専門分野の発展について読んだりする、非公式の調査かもしれません。私達の研究結果を世界に向けて発信する際、その研究が新しくエキサイティングであることがなぜ重要なのでしょうか。
研究者の「バブル」の外に出ませんか。基本的な1つのクエスチョンから始めましょう!
全ての研究プロジェクトの主要な視点の1つは、このクエスチョンです:
「How will this work address a question that affects the lives of normal people?(この研究は、一般の人々の生活に影響を与える問題に、どのように対処しますか)」。
実際、これは就職の面接でよく尋ねられる質問です。覚えておく価値ありです!
基本的に、私たちは自分たちに関わる疑問に対する答えを見つけることに興味を持ちます。興味と好奇心を満たしたいのです。これは良いことで、それにより私たちが新しい物事により強く動かされたり、探求したりする動機とモチベーションになります。しかし、他の人の生活を変える可能性のあるリサーチクエスチョンにも対処する必要があります。新しく斬新な研究とは、実世界の問題、つまり「研究者のバブル」の外の人々にとって重要な問題を解決するものです。
「優れた」研究とは何か(『FINER』になるには!)
私たちが実施する研究のほとんどが、過去の研究に基づいています。先人の肩の上に乗っているのです。基本的に、新たな研究は実行可能で、興味深く、斬新で、倫理的、そして重要性が高くなければなりません。プロジェクトをデザインするためのFINER基準です。
あなたが選択する研究の問題は、挑戦的かつ独創的なだけでなく、チームで達成可能なものでなければなりません。また、単純に拡張したリサーチクエスチョンは選択しないことも重要です。既存の研究を少し変更したり発展させたりしただけでは、科学的な洞察に結び付きません。
段階的に拡張しただけの研究は、あなたとあなたの研究グループが「平凡な」評判を得ることに繋がります。したがって、研究助成金獲得の可否や、次の図にある主要なジャーナルにあなたの研究を掲載できるかにも影響を与えます。
新たな研究の主要なゴールは何か
新たな研究では、新規の、あるいは変更された方法により再度実施ことにより、過去に行われた研究を確認しようとします。私たちは、自分の研究分野の問題や過去の研究で対処されていない問題のいずれにおいても、未解決のクエスチョンを解決することを目指しています。おそらく、あなたの研究であなたが特定した問題は、過去の研究ではまだ対処されていなかったものです。それは、過去の研究者によって見落とされたか、もしくは無視されたかもしれません。これらは、新たな論文を作成するために使用できる「フック(hook)」です。
既存の研究を進展させたり、現在のデータを新たな環境にあてはめたりする可能性があります。おそらく、新たなサンプルや情報を使用します。過去の研究で見た欠陥、問題を修正する可能性があります(ただしこの場合、他の著者の研究に対するコメントが否定的な意見となることが多いため、注意が必要です)。可能であれば、あなたの研究分野の文献への否定的な貢献ではなく、肯定的な貢献を目指してください。あなたのチームにより実施された新しい研究は、過去の研究に反論したり、過去のクエスチョンに対する新たな洞察を示したり、過去の研究で分かった問題を解決したりする可能性があります。過去の出版物(読者に積極的に示される)を改善することも、新たな研究において非常に歓迎される結果です。より良いデザイン、より長いフォローアップ期間、より多くのサンプル、追加の患者情報、または、様々な変数の選択があるかもしれません。
しかし、何よりもあなたが目指しているのは、完全に新しいクエスチョンを解決し、あなたの専門分野の文献に大きな一歩を踏み出す研究です。
新たな研究プロジェクトはどのように決めるか
普遍的な研究分野を特定する
あなたは自分の研究のために、普遍的な領域を選択する必要があります。これは通常、あなたの過去の研究と経験により決定されます。もしくは、それはあなたが取り組みたい新たに分岐した領域かもしれません。理想的には、あなたが既に行った研究に、少なくともある程度関連性がある分野です。
研究の問題点を特定する
次のステップは、対処する必要のある問題を特定することです。これには、ほぼ確実に文献にあたる必要がありますが、アイデアは次の事から生じる可能性があります。
- 同僚との議論
- 学会での討論
- あなたが読んだ論文
さらに情報を検索する
- 関連する書籍、論文、その他の資料を探す
- 収集した情報の質と権限を評価する
- プロジェクト全体を通し、定期的な文献レビューを実施する
- 背景にある素材に対し、定期的にメモを作成する
- この文献検索が、研究グループ内でどのように実施されるか、また得られた情報はグループにどのように広められるかを決める
例:各研究者がサブエリアについて、定期的に文献レビューを行い、グループミーティングで情報を広めるか、定期的にメールで配信する
まとめ
ただ座って「インスピレーション」が「ユリイカ」のように湧いて出る瞬間を待つのではありません。その代わりに、上記のステップに従うことで、次の優れた研究アイデアのインスピレーションを生むことが出来るでしょう!Good luck!
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